666映画観た文

どうも666です。映画ネタバレな可能性が高いので閲覧注意です。

【JOKER】

ネタバレがあるので注意です

 

 

 

 

 

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名作ですなぁ、本当に。

ホアキン・フェニックスがこんなに素晴らしい俳優だったとは!

 

社会に見放されまくってどん底どん底まで落ちていく中年のアーサー、唯一のよりどころの母親の真実を知り信用できなくなり、憧れだったテレビ司会者のマレーからも裏切られ、彼は気づいてしまった。

 

これはリアルで存在する「社会に適用できない中年独身男性」の何かスイッチを押すことになってしまわないかと思える映画でしたね。

っていうか、私のスイッチが入りそうでしたわ。

 

バットマンの流れからいうとちょっとズレていて、ブルース・ウェインがまだ子供です。

バットマンが主役の映画だとトーマスは偉大な父ですが、この作品ではお金持ちで政治にも手を出すものの市民からは嫌われる存在です。

追い込まれたアーサーが起こした行動がきっかけで、市民の暴動が始まります。

 

加速していくアーサーの狂気。

いや、これこそ正しいのではないか?他人の目を気にしておびえたりすることなどない、理不尽な真実などすべて壊してしまえばいい。

そして、皆を笑わせるんだ。

 

ガリガリに痩せたアーサー。陶酔しているときのくねくねダンス。イライラしているときの凄い貧乏ゆすり。終始吸ってるタバコ。クラウンのメイクも眉が左右でズレてたりするのは彼の不安定さを表しているのか。

アーサーが母親とテレビを見ているとき妄想の世界に入りますが、アーサーの願望が作り出した幻想が純粋な子供のようで、「現実に戻されるのが怖い」と感じてしまいました。

そんな、細かい役作りがホアキンをアーサーに、アーサーをジョーカーに昇華させていった気がします。

 

これは名作と呼ばれる映画になるでしょう。

でも、あまりにリアルで重たいので、本当になにかの引き金になりかねない可能性があります。

私も名作だと思いますし今後また観ることになるとは思いますが、観るたびに覚悟が必要な映画になるでしょう。