【ベニスに死す】※ネタバレ
BSでやっていたので観ましたよ。
伝説的な映画ですし、ネット上でも画像は見かけていたのでビョルン・アンドレセンが美少年なのは知っていました。
でも、映画自体は初めて観たんですよ。
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ネタバレ
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簡単にあらすじを言うと、
情緒不安定で考えごとしがちな疲れ気味の作曲家のおっさんが休養先のベニスで超絶美少年を見つけちゃって、気になっちゃうからずっと眺める映画
なのですよ。
ホテルのパーティーでも、ディナーの時でも、朝食の時でも、おっさんはチラチラ美少年を観てしまうのである。
しょうがない、タッジオ(ビョルン)はずば抜けて美少年だものな!
むしろ、周囲の人々のスルースキルが高すぎると思うのですよ。
ピエールの件で出てきたあの格好の日出郎を吹きださずに深刻な顔でインタビューできる記者のようだね。
この作曲家は単純に「少年に恋した」みたいな感情ではなくて、おそらく自分の中の「美」を超える「美」を知ってしまった高揚感とか、愛情とか、それに対する嫉妬で否定したくもあるけど抗えない複雑で強い感情があるんでしょう。
過去の良い思い出、失敗、そんなものも超える存在なんですよ、浜辺のタッジオ少年は。
作曲家のおっさんは主人公でありながらセリフも少ないので細かい心理が語られることはないのでわかりませんけどね。
とにかく、切ない音楽と、美しい風景と、美しいレディたちと、それを超えるビョルン・アンドレセンの美があればおっさんの命はささげられる、そんな美しい映画でしたわ。
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